文月(ふみつき)です。
会計の勉強に興味がある方なら確実にご存じの「日商簿記検定」。
そして最近じわじわとその知名度を高めている「ビジネス会計検定」。
「どっちを学べばいいんだろう?」
そのように考えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、簿記&ビジネス会計の両資格を取得した目線からどちらが役に立つのか。12の状況別に整理してみました!
こんな方におすすめ
- 簿記とビジネス会計検定、どちらを学ぼうか迷っている
- 実際役に立つ資格はどちらなのか知りたい
この記事でわかること
簿記とビジネス会計検定の違いとお役立ちパターン
それでは、よろしくお願いします。
目次
簿記とビジネス会計検定の違い
まずはこの2資格の特徴を出題範囲・難易度・知名度の違いから見ていきましょう。
出題範囲
簿記は財務諸表を作成する手段であり、取引を記録することを目的とする。
ビジネス会計は財務諸表を分析する手段であり、企業状態を把握することを目的とする。
と言うことができますね。
「難易度」
続いての難易度は、合格率・勉強時間の両面から見てみましょう。
合格率
簿記 | ビジネス会計 | |
合格率 | 3級 約40%
2級 約20% 1級 約10% |
3級 約60%
2級 約40% 1級 約20% |
勉強時間
簿記 | ビジネス会計 | |
勉強時間 | 3級 50~100時間
2級 150~250時間 1級 500時間以上 |
3級 50~100時間
2級 80~150時間 1級 500時間以上 |
難易度に目を向けると比較的簿記の方が全体的に高いようです。必要勉強時間にも表れていますね。
筆者も、簿記の方が苦労した記憶があります…
知名度
最後は知名度です。かなり大きな差が確認できます。
簿記 | ビジネス会計 | |
歴史 | 1954年~ | 2007年~ |
年間受験者数
(延べ数) |
215,034人
(15年時点576,645人) |
12,373人
(20年時点141,107人) |
関連教材数
※Amazon検索結果参照 |
4000点以上 | 595点 |
こうみるとやはり簿記は圧倒的メガ資格ですね。ザ・資格。
一方のビジネス会計はまだ若い資格であるものの、年々受験者が右肩上がりで増えており、その知名度は着実に向上してきています。
状況別12選! 簿記VSビジネス会計検定 お役立ち度
上記を踏まえて、また両資格を取得した筆者の独断と偏見で、状況別に各資格のお役立ち度をランク付けしてみました。尚、異論は認める。
状況 | 簿記 | ビジネス会計検定 |
・総務、会計関連部署 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
・IR、企画、財務関連部署 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
・営業職 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
・管理職 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
・個人事業/フリーランス | ★★★★★ | ★★★★☆ |
・就活生 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
・会計知識を要する求人への転職 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
・営業職他での転職 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
・個別株式投資 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
・資産管理 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
・経済ニュース | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
・ネームバリュー | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
・他資格へのステップアップ | ★★★★★ | ★★★★★ |
合計 | ★×48 | ★×48 |
合わせてきてるやん!!
すみません、若干忖度してます。
いやでも、調整抜きで2点差ぐらいの近い所で落ち着いたんですよ、自分でも驚きました。
ここでお伝えしたいことは、どちらの資格も場合によって間違いなく役に立つということです。
結論:状況次第でどちらの資格も役に立つ
かなり主観的ですがざっくりまとめると、
簿記:個人事業主寄り
・資格ブランドは一級品。資産管理、専門職実務において有利(というか必須の場合が多い)。
ビジネス会計:サラリーマン寄り
・マイナーだが取引先の分析や個別株投資で武器になる。管理職では必須の知識が学べる実学的資格。
といったところでしょうか。
いずれにおいても、
・資格取得して満足するのはもったいない!
ということは間違いないかと。どちらも本当にためになる学びが得られます。
沢山努力したんです、是非、仕事や生活の中で活用してみてほしいです。
ご自身の置かれている状況、必要なスキルを考慮して優先すべき学びを選択してみて下さいね!
筆者的にはやっぱりどちらも挑戦してほしい。(結局。笑)
本日もありがとうございました!