文月(ふみつき)です。
突然ですが
ビジネス会計検定 という資格をご存じでしょうか?
まだまだ世間一般には広く認知されてはいませんが、
実は仕事・転職・生活でも結構役に立つという、業務で会計に関わらない方にもおすすめできる資格なんですよ。

こんな方におすすめ
- 何か新しいことを学びたい
- 会計系の勉強に興味がある
- 役に立つスキルを身に付けたい
この記事で分かること
人気急上昇中!?なビジネス会計検定の概要から合格に必要な勉強時間まで
それでは、よろしくお願いします。
目次
ビジネス会計検定の概要
ビジネス会計検定は大阪商工会議所が主催する公的資格です。
※ちなみに有名な簿記は日本商工会議所が主催団体です。
ビジネス会計検定試験は、財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、
財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てていくことに重点を置いています。※引用元:大阪商工会議所
とのことです。もう少し詳しく見ていきましょう。
ビジネス会計検定で学べること(試験内容)
ビジネス会計は企業の財務状態(収益性、安全性、成長性)を把握することを目的とし、財務諸表を分析する手法を学ぶ資格と言えます。
例えば、「売上高営業利益率」なんてワードを聞いたことはありませんか?
売上高営業利益率=営業利益(売上高―売上原価―販売管理費)/売上高(%)
という公式で表現され、
売上高に占める営業利益の割合(売上から材料費や人件費などを差引いて残った営業利益が、売上に対してどの程度の割合をしてめているか。即ち、事業の収益を上げる効率性)を見る指標です。
このような様々な指標を用いて分析することで、
「売上○○億円突破」「負債○○億円!」など表面的な数字に惑わされることなく、企業の経営状態を見極めるスキルが身につきます。
財務諸表を作成する=取引を帳簿に残す過程を学ぶ簿記とは役割が異なりますね。
ココが、ビジネス会計検定が会計部署の人間でなくても役に立つ大きなポイントになります。
こんな場面で役に立ちます
- 仕事:自社や競合の決算・中計が理解でき、方向性を認識できる。
- 就職/転職:応募企業の財務体質を分析でき、納得度の高い企業選びができる。
- 投資:個別株投資における武器となり、取引根拠に厚みが増す。
ビジネス会計検定は比較的新しい資格
ビジネス会計検定は2007年より実施されていて、21年10月に第29回を予定しているまだ若い資格です。
とはいえ、その内容の実用性から(個人的見解です)年々受験者は右肩あがりな状況が続いています。
今後も更に知名度は上がっていきそうです!
後述に表も載せておきますね。
ビジネス会計検定三級の試験概要
より具体的な試験の内容を見てみましょう。
受験要項
ビジネス会計検定三級は年に2回(10月・3月)開催されています。
試験時間 | 13:30~(120分) |
合格基準 | 70点以上/100点 |
受験料 | 4,950円(税込) |
受験資格 | なし |
受験地 | 札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡 |
出題数は50問なので、35問以上正答できれば合格です!
出題範囲
ビジネス会計検定三級の出題範囲は下記の通りです。
到達目標 会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身につける。 出題範囲 1.財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
- 財務諸表とは
- 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方
2.財務諸表の基本的な分析
- 基本分析
- 成長率および伸び率の分析
- 安全性の分析
- キャッシュ・フロー情報の利用
- 収益性の分析
- 1株当たり分析
- 1人当たり分析
※大阪商工会議所HPを基に筆者作成
「基礎的な力を身に付ける」ともある通り、テキスト通りの基本的な内容で、諸表や虫食いをバンバン捻ってくるといった応用力は求められません。
ビジネス会計検定三級の難易度/合格率
ビジネス会計検定三級の難易度はそれほど高くはありません。
体感的には簿記三級よりやや易しいイメージ。
多くの発信者も同様に言われていますね。
でもさ、実際合格率ははどんなもんなのよ?
ということでこちらも一覧にしてみました。
※直近3年間の合格率の平均値は64.8%でした。
合格に必要な勉強時間
担当業務や知識レベルにより大きく個人差があるかと思います。
一般的に言われているのは50~100時間。
筆者は簿記三級を取得後に挑戦し、約60時間で合格しました。
扱う諸表は簿記とビジネス会計検定は共通しているため、
資産・負債・純資産をはじめとする共通概念の知識有無は結構大きいかもしれません。
とはいえ、三級はそこまで難しい内容ではありませんので初学者でも真面目に勉強すれば問題なく合格できます。
筆者知人も会計知識0から3か月ほどでサクッと合格していましたよ。
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まとめ
今回はジワジワと知名度を高めているビジネス会計検定三級について、試験の内容や難易度/合格率についてご紹介しました。
- ビジネス会計検定は財務諸表の分析方法を学べる
- 仕事や転職など、会計スキルを実務に使わない人にも役立つ
- 三級は年二回開催、次回は21年10月17日(日)
- 難易度はそれほど高くはなく、約65%の合格率
- 初学者でも50~100時間(2,3か月)で十分に合格可能
ビジネス会計検定は費用対効果が非常に高い自己啓発だと考えています。
これから三級に挑戦される方の参考になれば嬉しいです!
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今回も最後までありがとうございました。